整体は北名古屋市のかねこ自然療法院へ

私が今読んでいる小説の一節。

「どんな理由があっても、人を殺す行為自体は許されないと思う。」

「そうかな？誰がそれを決めた？どうしていけないのかな？良いこと？
悪いこと？」

「悪いことに決まっている。」

「人を殺したら罰せられる。そのルールが全て。それ以外には、何一つ
有効なものはない。つまり、値段を決めるみたいに、交換レートを定めた
だけ。良いことか、悪いことか、それさえもまだ人間はわかっていない。
ただ、ひとまず、殺人は懲役何年かと交換される、というルール、交換
レートが決まっているだけなんです。」

「そんなの言葉だけのことじゃない？やっぱり殺人はいけないと思う・・・。」

「そう、言葉だけのこと。全部そうなんです。言葉で理由をつけて、どんな
ふうにでも変えてしまえる。言葉こそが、悪魔であり、神であり、私たちの
罪でもある。でも、そこにしか真理はない。」

この小説、ただのサスペンスなんですけど、この著者は節々に私が
日頃考えていることをちりばめてあるから面白い。

常識、法律、倫理等々・・・。これってなんだろう？

今信じていることを一旦疑ってみて、思考をプラスマイナスゼロの状態
にもっていく。そうすると、いかに自分が自分の中の価値観や固定概念
にしばられているかわかってくる。

その価値観を解いていくと、自然に行動できるようになるし、とっても楽に
なります。

（追加）
人を殺すことについての私の知識。

殺人はいけないことと社会的ルールになっているのは、自分が殺される
かもしれないという状況を緩和するため、皆で殺しあうのはやめようよと
約束をつくったもの。

だから、殺人が全部罪になるわけじゃない。
たとえば、戦争時や死刑は社会的にみとめている。

ということは、この社会では、人を殺すこと自体の善悪の判断はついて
いないということになる。

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